【3月28日 東方新報】中国ジャイアントパンダ保護研究センターは27日、ジャイアントパンダの青糍(Qing Ci)が23日にまれな腸重積症を伴う腸閉塞で亡くなったことを公表した。

 メスの青糍は2022年6月21日に、四川省(Sichuan)の臥龍国家級自然保護区に位置する核桃坪野化訓練基地で誕生した。

 青糍は3月2日に腸閉塞と診断された。そのため、中国ジャイアントパンダ保護研究センターは華西医院(West China Hospital)から専門家を招いて、3月5日に手術を施した。しかし、回復過程で青糍は突然腸重積症を発症し、これが二次的な腸閉塞を引き起こした。

 3月17日には緊急の手術が実施され、壊死(えし)した腸を切除することに成功した。しかしながら、専門家のチームが24時間体制でのケアにもかかわらず、青糍は生き延びることができなかった。

 ジャイアントパンダにおける腸重積症は、非常に迅速な介入が必要な危険な腹部の緊急疾患だ。

 青糍のケースは、中国ジャイアントパンダ保護研究センターで近年において初めて確認された事例である。(c)東方新報/AFPBB News