【3月19日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は18日、夜間に実施したパレスチナ自治区ガザ地区に対する大規模空爆は「始まりにすぎない」と述べ、イスラム組織ハマスとの今後の停戦交渉については「攻撃を続けながら実施する」意向を示した。

ハマスが運営するガザの保健当局によると、今回の空爆は1月に停戦が発効して以降で最大で、ガザ全域で400人以上が死亡した。

ネタニヤフ氏は18日夜のビデオ声明で、「ハマスは過去24時間で既にわれわれの軍事力の強さを痛感している。国民の皆さん、そしてハマスに約束したいのは、これは始まりにすぎないということだ」と述べた。

停戦の第1段階は既に期限切れを迎えているが、終戦を見据えた第2段階への移行をめぐってはイスラエルとハマスの意見が一致していない。

ネタニヤフ氏は声明で、「今後は攻撃を続けながら交渉を実施する」と述べ、「さらなる人質の解放には軍事的圧力が不可欠だ」と付け加えた。

イスラエルは、ガザ紛争のきっかけとなった2023年10月のハマスによる越境攻撃で拉致された人質全員を奪還するまで攻撃を続けると表明している。

ガザの目撃者らによると、大規模空爆は18日午後までにほぼ停止したが、イスラエル軍は散発的な空爆を続けている。(c)AFP