【7月10日 CGTN Japanese】最近、世界のソーシャルメディアで「China Travel」が人気を博しており、関連動画の再生回数が10億回を超えました。これは中国が144時間以内のトランジットに対するビザ免除政策を実施したことと密接に関わっているとみられています。中国国家移民管理局のデータによりますと、今年上半期に中国に入国した外国人は延べ1463万5000人で、前年同期比152.7%増加しました。

 中国の大手旅行サイト「トリップドットコム・グループ(携程)」の5日のデータによりますと、72/144時間トランジットビザ免除政策が引き続きインバウンド旅行の増加を促しており、この政策の恩恵を受けている54か国からの今年第2四半期(4~6月)の中国へのインバウンド旅行予約は第1四半期(1~3月)より28%増加しました。

 中国は2013年1月から72/144時間以内のトランジットに対するビザ免除政策を実施しており、この政策の実施対象国は現在までに米国、カナダ、英国、スペイン、日本などをカバーする54か国に達しています。そのうち、北京市、天津市、上海市、南京市、広州市、深セン市、重慶市、成都市、西安市など20都市が144時間以内、また長沙市、ハルビン市、桂林市などが72時間以内のトランジットに対してビザ免除政策を実施しています。

 この政策は多くの外国人観光客を引きつけ、特に旅行ブロガーが旅行で中国を訪れています。彼らが動画の中で描いた中国人の親切さ、生活の便利さ、美食の豊かさは、西側メディアが報道しているものとは大きく異なります。こうした動画が各大手ソーシャルメディアに投稿され、多くのネットユーザーの注目を集め、中国のインバウンド観光にかつてない熱い注目度をもたらしました。

 中国の大手旅行サイト「去哪児旅行(Qunar/チューナー)」の統計によりますと、今年上半期に中国以外のパスポートで国内線航空券を予約した旅客の予約件数は前年同期比1.8倍に増えたということです。中では、米国、ロシア、カナダ、韓国、オーストラリアのパスポート所持者の予約件数が上位にランクインしています。また、マレーシア、日本、カザフスタンのパスポート所持者の予約増加率が最も顕著で、いずれも2.2倍以上に達しました。

 目的地でみると、大都市が依然として外国人観光客に人気の旅行先となっています。データによりますと、外国人観光客が中国国内において、航空機で向かう人気旅行先のトップ10では、広州がトップで、次いで上海、北京、深セン、成都の順となりました。また、駆け足の旅行では飽き足らない一部の手慣れた外国人観光客には、中国のスピードを体験できる高速列車が選ばれています。うち米国、韓国、ロシア、ベトナム、マレーシアの旅客からの高速列車チケットの予約件数が上位でした。(c)CGTN Japanese/AFPBB News