台湾総統就任式、8首脳が出席へ パラグアイと太平洋島しょ国
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【5月17日 AFP】台湾政府は17日、20日に行われる頼清徳(Lai Ching-te)次期総統の就任式に出席する51の国と地域の代表団のうち、8か国は首脳が出席する予定だと発表した。
頼氏の就任式には、日米、カナダなど51のハイレベル代表団が派遣される。このうち、南米で唯一台湾と外交関係を結んでいるパラグアイのサンティアゴ・ペニャ(Santiago Pena)大統領のほか、太平洋諸島からマーシャル諸島のヒルダ・ハイネ(Hilda Heine)大統領、パラオのスランゲル・ウィップス・ジュニア(Surangel Whipps Jr)大統領、ツバルのフェレティ・テオ(Feleti Teo)新首相ら計8か国の首脳が出席する。
現在、台湾を国家として承認し、外交関係を結んでいるのはバチカンを含む12か国のみ。
過去4年間、蔡英文(Tsai Ing-wen)政権下で副総統を務めてきた頼氏は、中国から「危険な分離主義者」のレッテルを貼られている。中国は台湾全体を自国領と主張している。
頼氏が1月の総統選で勝利した2日後、南太平洋の島国ナウルは台湾と断交し、中国と国交を樹立すると発表。以降、台湾政府は、中国の勢力拡大や安全保障上の取り込みが懸念される太平洋に残る同盟諸国に働き掛けを行っている。
一方、パラグアイのペニャ大統領は昨年、自らの就任式前に台湾を訪問。また昨年9月の国連総会では、台湾の国連参加を求めるなど台湾を最も声高に支持する一人とされている。(c)AFP