【7月13日 CGTN Japanese】海洋生物学者のハワイ大学マノア校のロバート・H・リッチモンド教授はこのほど、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の単独取材に応じて、日本の放射能汚染水海洋放出計画を詳細に審査した結果、同計画の安全性に疑問があると判断したと述べました。

 リッチモンド教授は、日本の放射能汚染水放出計画の評価で、太平洋島しょフォーラムの委嘱を受けた科学者です。過去18か月間、他の4人の研究者とのチームの一員として計画の評価を行ってきました。福島第一原子力発電所に足を運んだり、東京電力、日本政府、国際原子力機関(IAEA)との会議に臨んだこともあります。

 リッチモンド教授は、福島で調査研究をした経験を振り返り、日本が手配した会談の多くは政治家や政策立案者とのものだったとして、福島の放射能汚染水の放出計画では、科学は脇に置かれているようだと述べました。リッチモンド教授は、IAEAが4日に発表した福島の放射能汚染水処分に関する総合評価報告書を認めない考えを示しました。

 リッチモンド教授は「これは政治とカネに基づいた決定であり、日本のこの計画はいくつかの原則に反しているだけでなく、IAEAの安全基準にも違反している」と述べました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News