【5月30日 Xinhua News】中国で熱帯作物産業の発展が進んでいる。直近5年の生産額は年平均10%近く伸び、熱帯地方の農家の増収への寄与率は30%を超えている。

 中国は熱帯作物の生産・貿易・消費大国。主要熱帯作物の栽培面積は約7千万ムー(約467万ヘクタール)、総生産量は3600万トンに上り、ライチやリュウガン、マンゴーなどの産業規模は世界上位に立っている。

 中国の主要熱帯地域には熱帯作物の整った産業体系が構築され、熱帯作物に関する基礎研究は世界先進水準に到達し、種苗育成、高効率栽培、機械化生産などの技術も大きく進展している。熱帯作物の貿易や科学技術、人材などでの国際協力も進み、主要製品の年間貿易額は2100億元(1元=約20円)を突破。熱帯の国々の産業開発能力の向上を支援し、直近10年間で100の発展途上国の数万人の研修を実施してきた。

 農業農村部の張天佐(Zhang Tianzuo)総畜牧師は「国際的な取り組みと国内での取り組みの両方をうまく進め、保護と利用の両方に配慮し、熱帯作物産業の持続的で健全な成長を推進することで、国内外の市場を豊かにしただけでなく、農業構造の最適化も促進し、貧困脱却堅塁攻略戦の勝利、農村振興の推進に大きく寄与した」と語った。農村振興の全面的な推進や農業強国づくりの加速は熱帯作物産業の発展に新たなチャンスをもたらし、新たな要求を提出しているとし、次の段階では支援を拡大し、活動や措置を強化し、熱帯作物産業の質の高い発展を促進していくとした。(c)Xinhua News/AFPBB News