【5月9日 AFP】第2次世界大戦(World War II)で旧ソビエト連邦がナチス・ドイツ(Nazi)に勝利した記念日の9日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、同国はロシアによる対独戦勝の「専有」を許さないと述べた。

 ゼレンスキー氏は記念日に公開した動画で、「きょうわれわれは、ナチズムに対する戦勝記念日を祝う。反(アドルフ・)ヒトラー(Adolf Hitler)連合の国々と共にナチズムを打破した先人を誇りに思う。この勝利を誰かがわが物とすることをわれわれは許さない。専有を許さない」と述べた。

 さらにゼレンスキー氏は、現在ロシア軍が支配下に置くマリウポリ(Mariupol)、ヘルソン(Kherson)、クリミア(Crimean)半島などに言及し、大戦中、これらの土地からナチス軍を撃退したのはウクライナ人であり、こうした地名が「占領者をわれわれの領土から追い出すことができるという自信を与えてくれる」と述べた。

「当時われわれは勝利した。今回も勝利する」とゼレンスキー氏は明言した。

 2月にウクライナ侵攻を開始したロシアは、その理由としてウクライナの「非ナチ化」を挙げている。(c)AFP