時系列で見る英ジョンソン首相のパーティー疑惑
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【1月28日 AFP】英首相官邸で、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)実施中に繰り返しパーティーが開かれていた疑惑をめぐり、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相に対する怒りの声が高まっている。
いわゆる「パーティーゲート」について、主だった疑惑を時系列でまとめた。
■2020年5月15日
ジョンソン氏が首相官邸の庭で、当時まだ婚約者だったキャリー(Carrie Johnson)夫人や職員約20人とともにワインやチーズを楽しむ様子を捉えた写真が、英紙ガーディアン(Guardian)に掲載された。首相は職務上の行事の一環だったと釈明した。
■2020年5月20日
マーティン・レイノルズ(Martin Reynolds)首席秘書官が、官邸庭での「ソーシャル・ディスタンス(対人距離)を保った」飲食パーティーに職員を招待。英ITVニュース(ITV News)が招待メールを入手し、職員40人が参加したと報じた。
いくつかの報道によると、一部の職員がロックダウン違反に当たる可能性を指摘したとされるが、ジョンソン首相とキャリーさんは参加した。
当時についてジョンソン氏は、パーティーを事前に承知していたとする指摘、および違反に関する警告を受けていたとの指摘について断固否定している。
■2020年6月19日
首相官邸でジョンソン氏の56歳の誕生日を祝う会が開かれ、最大30人の職員が出席したとされる。当時、屋外での集まりの人数は最大6人に制限されていた。
会は30分ほどだったとされているが、官邸はジョンソン氏の出席は10分に満たなかったとしている。
さらにその夜、ジョンソン氏が官邸の居住区域で友人らと別のパーティーを開いた疑惑も浮上。官邸は否定している。
■2020年11月13日
ジョンソン氏の最側近だったドミニク・カミングス(Dominic Cummings)元首席顧問は、自らが解任された日の夜、官邸の居住区域でパーティーが行われたと主張している。
英国は当時、2回目のロックダウン下にあり、屋内の集まりは禁止されていた。