【12月31日 CGTN Japanese】中国で最も深い海底トンネル、深江鉄道(広東省深センー江門鉄道)珠江口トンネルのシールドマシン「大湾区号」が25日、水深115メートルに達する珠江河口を横断する工事に挑みました。

 中国南部にある広東・香港・マカオグレーターベイエリアの中心部に位置する深江鉄道珠江口トンネルは全長13.69キロメートル、設計速度は時速250キロメートル、最大深度115メートルに達する中国最深の水中トンネルです。最大水圧は1.06メガパスカルで、1平方センチメートル当たり10.6キロの圧力負担に相当し、その強度は10標準気圧を超え、世界一となっています。

「大湾区号」は、中鉄隧道局と中鉄装備が珠江口トンネルのために共同開発した超大直径のシールドマシンで、掘削直径13.32メートル、全長133メートル、総重量約3900トン。開発チームは、プロジェクトの地質的特徴と結び付けて、カット幅の小さい常圧複合カッター、伸縮可能なメイン駆動、超高圧圧力自動補償、4回路の圧力保持、エアクッション直列掘進システムなどの新技術を活用しています。

 深江鉄道珠江口トンネルの工事は2020年7月に始まりました。深江鉄道が完成すれば、沿海部の高速鉄道がさらに延長され、広東・香港・マカオグレーターベイエリアの30分生活圏・経済圏の構築を後押しすることになります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News