中国で発掘の恐竜の卵の化石 ふ化直前の赤ちゃんが現代の鳥類と酷似
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【12月23日 CGTN Japanese】国際学術誌「アイサイエンス」は22日、中国・英国・カナダ3カ国の合同研究チームが中国で発掘された恐竜の卵の化石から、ふ化直前の赤ちゃんの姿勢は現代の鳥類の胚と酷似しているなど、恐竜の胚について研究した論文を掲載しました。
合同研究は2018年に始まり、恐竜の卵の化石は中国江西省贛州市の後期白亜紀(1億50万〜6600万年前)の地層から出土したものです。
この化石は6600万〜7200万年前のもので獣脚類(竜盤類の恐竜の一分類群)に属し、長さが17センチあり、内包されていた胚は頭から尾までおよそ27センチあったと推定されています。
胚は卵の殻のとがっていない側に沿って背中を丸めてちぢこまり、頭は卵の殻のとがった側に向いて両足と密着しています。この丸まった姿勢は現代の鳥類の胚と酷似しており、これまでに出土した恐竜の胚の化石には見られなかったものです。これは、恐竜の繁殖と発育、成長についてまったく新しい知見を提供する大発見とみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News