【11月7日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2021)は6日、シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が3-6、6-0、7-6(7-5)で第7シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)を退けて決勝進出を果たし、歴代単独最多となる7度目の年間1位が確定した。

 34歳のジョコビッチは通算6度で肩を並べていたピート・サンプラス(Pete Sampras)氏の記録を抜いて単独トップとなり、今季年間グランドスラムの達成を逃した悔しさを少し晴らした。

 9月の全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)決勝でダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に敗れ、年間グランドスラムの夢を絶たれた後は7週間の休養を取っていたが、今大会には年間1位の記録を破るために出場していた。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇るジョコビッチは試合後、「ピートは小さい頃の憧れだったから夢のようだ」とコメント。今シーズンは世界ランキング1位の通算在位期間でもロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を抜いて歴代1位となったが、記録に順位をつけるのは難しいといい、「引退するときに振り返ってみて、もう少し評価できるかもしれない」と語った。

 7日の決勝では連覇を狙う第2シードのメドベージェフと再び激突する。メドベージェフは同日、昨年の決勝でも破った第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に6-2、6-2で圧勝した。

 全米決勝のときより良いプレーをしたいというジョコビッチは、「前回対戦では彼に圧倒された」とした上で、「逆に全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)決勝では自分が圧倒した。どちらの試合も非常に一方的だった」と述べ、「今回はニューヨーク(全米)で学んだ経験を生かしてリベンジできたらうれしい」と付け加えた。(c)AFP