【7月1日 People’s Daily】先日、104TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個分)240台の乗用車を積載した「鄭州―青島港」鉄海エクスプレスが、中国河南省(Henan)鄭州市(Zhengzhou)から青島港(Qingdao)で積み替えの後、海運でイランに到着した。新型コロナウイルスのパンデミックが世界の海運に及ぼした悪影響を背景に、山東省港口グループは世界を連結させ、効率的でスムーズな全域・全サプライチェーン・全プロセス物流サービスを提供し、新たな発展の構図の構築に力を尽くしている。

 港湾は基礎的かつ中枢的な施設であり、経済発展の重要な支えとなっている。山東半島では、2019年に発足した山東省港口グループが東西を疎通し、南北をつなぐ役割を果たしている。海洋に向かって、航路を増やし、船室容量を拡大し、積み替えターミナルを増やす。また、内陸部に影響を与え、定期貨物鉄道を開設し、陸港を建設し、仕入れ先を開拓し、19の内陸港、72の海上・鉄道の共同輸送の定期貨物鉄道が国際物流の通路を構築し、産業チェーン・サプライチェーンのスムーズな開通を強力に確保した。

 港が興り、貿易が盛んになる。山東省港口グループはハブ機能を拡大させ、海運や金融などの新興ビジネスの発展を加速させ、海上では、中遠海運会社などと連携し、東南アジアのコールドチェーン・エクスプレス船便を複数開通させる他、陸上では、「済南(Jinan)・青島をツインセンターとし、黄河沿岸に多くの基地を設ける」という生活手段の輸送構図を構築し、生産手段の港から生活手段を生産する港への移行を加速させる。ロシアのペストリーと小麦粉、ベラルーシの乳製品と肉製品、カザフスタンのサンフラワー油と小麦粉、ドイツのビールなど。今、ハイエンドのコールドチェーン物流、越境貿易と大口商品集配センターの建設が加熱しており、ヨーロッパとアジアを結ぶ国際定期貨物鉄道「斉魯号」の往来が頻繁で、ますます多くの家庭が千里の外の製品を手軽に入手できるようになった。

 都市は産業の支えを欠くことはできず、産業は都市の依存を必要とする。港の建設と都市の発展の相互作用では、山東省港口グループは港湾産業都市の融合で磁気効果を拡大し、省内の16都市と戦略的に提携し、特色ある物流パーク、連鎖産業パークを開発する。港湾パネルの本部プロジェクトの市内での建設を進め、臨港産業などのプロジェクトに投資し、地方経済の発展をサポートする。それだけでなく、同グループはイタリアのバド港ふ頭など海外プロジェクトの効率的な運営も推進し、「中国効率」を現地で有名にしている。

 山東省港口グループ青島港の「連鋼革新チーム」は一連の技術的難問を解決し、一式の技術標準を制定し、独自の知的財産権を有する自動化ふ頭を建設した。このほか、同グループは新しい輸送方式の応用を研究し、山東省海上風力発電母港、総合スマートエネルギー産業モデル港と「炭素排出ピークアウト、カーボンニュートラル」グリーンモデル港を建設する。今では、「空と海と共に青く、港湾と都市と融合し、スマート技術でつながり、マルチパーティー連動する」一流のグリーンスマート港が現実になりつつある。(c)People’s Daily/AFPBB News