【6月11日 AFP】人気ボーイズグループBTS(防弾少年団)のメンバーでタトゥーを入れているジョングク(Jungkook)さんの写真をタトゥー規制緩和運動の宣伝に使用したとして非難を浴びていた韓国最年少の国会議員が10日、謝罪した。

 左派政党・正義党のリュ・ホジョン(Ryu Ho-jeong)議員(28)は、ジョングクさんの支持を得ているとは主張していないが、アイドルを非常に大切にするKポップファンから、ジョングクさんを政治に引きずり込んだと非難された。

 韓国でタトゥーは違法ではないが、規制が厳しく、医療行為に分類され、資格を持った医師でなければ施術できない。違反者には懲役刑が科せられる。リュ氏は、訓練を受けた彫師による施術を認める法律を提案している。

 近年普及してきたとはいえ、多くの芸能人は、テレビ出演時にはばんそうこうでタトゥーを隠している。

 元労働運動家で、比例代表で当選したリュ氏はBTSファンを自認し、SNSにジョングクさんの写真をアップしている。その中にはジョングクさんの右手に彫られたBTSファンを意味する「ARMY」の文字のタトゥーや、タトゥーを長袖で隠した写真がある。

 リュ氏は、「あなたが好きな有名人が包帯で体を隠しているのを見たことはある?」と投稿した。「この醜悪な光景は、テレビ局の(タトゥー)規制の結果だ」

 しかし、リュ氏のSNSアカウントには批判が殺到。フェイスブック(Facebook)の投稿には1000件以上のコメントが寄せられた。

 あるファンは、「有名人を政治目的で利用しないで」と投稿した。「あなたの政党を支持するのをやめて良かった」

 リュ氏は10日、「日常的で人気のあるコンテンツ」を通じて自身の法案を宣伝したかったとラジオで述べ、「気分を害した人がいたらおわびする」と謝罪した。

 しかし、SNSアカウントから問題の写真を削除していないため、引き続き批判が寄せられている。(c)AFP