四川省のチベット族地域、貧困を脱却
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【3月8日 People’s Daily】中国・四川省(Sichuan)政府は2月18日、アバ・チベット族チャン族自治州(Ngawa Tibetan and Qiang Autonomous Prefecture)の黒水県(Heishui)や壌塘県(Rangtang)、アバ県(Aba)、カンゼ・チベット族自治州(Garze Tibetan Autonomous Prefecture)の雅江県(Yajiang)、炉霍県(Luhuo)、色達県(Seda)などチベット族地域の16県が「貧困県」ではなくなったことを承認したと発表した。これより先、チベット族地域の16県が「貧困県」から外れており、四川省のチベット族地域は全域で汚名を返上した。
四川省のチベット人地域では2013年末、貧困人口が36万人おり、貧困発生率は20.1%だったが、昨年末にはそれぞれ2400人、0.1%に減少した。
四川省は近年、政策上の支援を強化、チベット族の貧困撲滅に取り組んだ。2013年には「6項目の民生プロジェクト」を実施、教育や保健、交通、水利などの面でチベット族地域を優先的に支援した。2017年には一部の貧困地域への支援を一段と強化した。これまで累計107.6億元(約1660億円)の財政プロジェクト専用資金を投入した。
これと同時に四川省は、チベット族地域の民生を重視、中途退学防止責任制を実施することなどにより、貧困家庭の児童・生徒が義務教育を受けられるようにした。医療・衛生機関の建設も加速した。(c)People's Daily/AFPBB News