カナダ人医師、不妊治療に自分の精子など数十年にわたり使用 免許剥奪
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【6月26日 AFP】カナダの不妊治療医バーナード・ノーマン・バーウィン(Bernard Norman Barwin)氏(80)が25日、数十年にわたり自身のものを含む不適切な精子を治療に使用してきたとして、医師免許を剥奪された。
オンタリオ州医師協会(College of Physicians and Surgeons of Ontario)の懲罰委員会は、バーウィン氏の行動を「がくぜんとさせられる」「非難されるべき」ものとみなし、医師免許を剥奪したほか罰金1万カナダ・ドル(約81万円)も科した。
バーウィン氏は懲罰委員会に出席しなかったが、弁護団を通じて本件について争わないと述べた。
バーウィン氏は2014年、3人の女性に不適切な精子を使用したとして懲戒処分を受け、医師免許を放棄していた。この時は単純ミスが原因と主張していた。しかし、このたび医師免許を無効としたことで、バーウィン氏が他の州で医師を開業しようとした場合に、規制当局に注意喚起することになる。
バーウィン氏は、50~100件の出産で不適切な精子を使用したとして訴訟も起こされている。うち11件で、自分の精子を使用したとされる。