【1月8日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は7日、「南部国境における人道と国家安全保障の危機」に関する国民向けの演説を8日夜に行うと発表した。対メキシコ国境沿いの壁建設の必要性をアピールし、予算協議で対立する民主党をけん制する狙いがあるものとみられる。

 トランプ氏がツイッター(Twitter)で発表した。また、これに先立ち、サラ・サンダース(Sarah Sanders)大統領報道官はトランプ氏が10日に対メキシコ国境地域を訪れると発表した。

 国境の壁建設をめぐっては、予算協議の対立により政府機関の一部閉鎖が続いているが、トランプ氏は非常事態を宣言して議会を通さずに建設を強行する構えも見せている。

 理屈の上では、非常事態宣言によってトランプ氏は壁建設の費用を代替案で捻出し、政府機関の再開も可能となるが、大統領権限の乱用だとして反対派が法的手段に出ることはほぼ確実だ。(c)AFP/Sebastian Smith