【6月18日 AFP】イタリアで17日、サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)のイタリア対スウェーデン戦と同じ時間帯に航空管制官の時限ストがあり、イタリア全土で欠航や遅延が相次いだ。

 イタリア政府は年金制度をめぐるストの回避を目指していたが、裁判所は2つの労働組合が通告したストにゴーサインを出していた。時限ストは、フランス南部のトゥールーズ(Toulouse)でイタリア対スウェーデンの試合が始まるちょうど2時間前の17日午後1時に始まった。

 管制官らが職場に戻ってきたのは午後5時。グループEでイタリアがスウェーデンを1-0で下し、試合終了のホイッスルが鳴らされた直後のことだった。

 また、首都ローマ(Rome)では13日、イタリア対ベルギー戦の間に公共交通機関の職員がストを実施し、バスや地下鉄の間引き運転が相次いだ。

 しかし、サッカーの試合を見るためにイタリア国民全員が職場放棄していたわけではない。イタリアのAGI通信によると、マフィアとの関係を罪に問われ禁錮9年の刑を言い渡された後、1年以上逃亡していた男が、欧州選手権の開幕戦を観戦している最中に警察に逮捕された。(c)AFP