【1月21日 AFP】メキシコ北部ドゥランゴ(Durango)郊外の刑務所で20日、対立する麻薬組織の受刑者同士が衝突し、少なくとも23人が死亡した。治安当局が明らかにした。

 報道などによると、衝突したのは、米国への麻薬密輸ルートをめぐって数か月にわたって抗争中の麻薬密売組織「ガルフ(Gulf)」と「シナロア(Sinaloa)」のメンバー。朝食後に起きたもめ事が、手製の凶器を使った騒乱に発展したという。

 現場には警察のほか武装した連邦軍部隊が派遣され、騒乱は40分後に鎮圧された。

 暴動が発生した刑務所は、受刑者1800人を抱え過剰収容状態になっており、前年8月にも同様の暴動で受刑者20人が死亡、25人が負傷している。地元治安当局者は、この刑務所をいつ爆発してもおかしくない「時限爆弾」だと表現している。(c)AFP