【4月27日 AFP】23-24スペイン1部リーグは26日、第33節の試合が行われ、首位レアル・マドリード(Real Madrid)は19歳のアルダ・ギュレル(Arda Guler)のゴールでレアル・ソシエダ(Real Sociedad)を下し、リーグタイトル獲得に前進した。

 前節2位のFCバルセロナ(FC Barcelona)との伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」で勝利を飾り、宿敵からの王座奪還がほぼ決まる中、この日の勝利でその勝ち点差は暫定で14に広がった。

 新星のギュレルはけがに見舞われて耐えるシーズンを過ごしてきたが、メンバーが大きく入れ替わった中でリーグ戦初先発を果たすと、チームを助けた。カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、30日に控えるバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)準決勝を見据え、ファーストチョイスの選手をほぼ温存していた。

 それもあってか、降りしきる雨の中でホームのレアル・ソシエダは相手を押し込み、久保建英(Takefusa Kubo)がゴールに迫ったものの、ケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)の好セーブに阻まれた。

 するとレアル・マドリードは29分、ここまでチャンスをつくれていなかったにもかかわらず、右サイドのダニエル・カルバハル(Daniel Carvajal)のクロスに最後はギュレルが合わせて先制点を奪った。

 レアル・ソシエダはその後、久保が同点ゴールを挙げたかに思われたが、ビルドアップでオーレリアン・チュアメニ(Aurelien Tchouameni)に対するアンデル・バレネチェア(Ander Barrenetxea)のファウルがあったとしてこれが取り消された。

 その後もレアル・ソシエダはゴールに迫ったものの、レアル・マドリードはケパのセーブや途中出場のアントニオ・リュディガー(Antonio Rudiger)のブロックで得点を許さなかった。

 久保は試合後、モビスターTVに対して「残念。試合を見た人なら僕らが勝ちにふさわしいと分かっている。ファンにとっても気の毒。雨が降ったり、日程が変更になったり、本当にばかげてる」と述べた。

 この日の試合は、レアル・マドリードがバイエルン戦に向けて準備を整えられるよう、1週間ほど前に27日から日程が前倒しされていた。

 また久保は自身のゴールが取り消されたことについて「バレネ(バレネチェア)がボールを奪いにいった…僕に言えることは、(ボールを)失った選手は寝てるということ」と語った。(c)AFP