【4月25日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は24日、米国各地の大学で行われている親パレスチナデモについて「おぞましい」と非難し、デモの終結を求めた。

 米国では、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)への容赦ない攻撃に対する抗議活動が各地の大学に広がっており、一部では休講となったり、デモ参加者多数が拘束されたりする事態となっている。

 これに対してイスラエル支持者らは、ユダヤ人の学生や教員に危害が及ぶ恐れがあるとして「反ユダヤ主義」的な動きだと反発し、大学当局が威嚇的な行動やヘイトスピーチを助長しているとも指摘している。

 こうした状況を受けてネタニヤフ氏は、「アメリカの大学でおぞましいことが起きている」と非難。「反ユダヤ主義的な暴徒が一流大学を乗っ取った」とし、「彼らはイスラエルの消滅を求めてユダヤ人の学生や教員を攻撃している」と主張した。

 また、複数の学長による対応は恥ずべきものだったとし、さらなる対策を講じるべきだとも訴えた。

 ネタニヤフ氏は「大切なことは、われわれの価値観と文明(社会)を尊重する全員が共に立ち上がり『もうたくさんだ』と声を上げることだ」と述べた。(c)AFP