【9月22日 CGTN Japanese】中国電子科学技術集団が開発した世界最大の電波天体望遠鏡の初の中間周波数アンテナが20日、クレーンによるつり上げを完了し、試験検証段階に入りました。今年10月に南アフリカに送られ、設置される予定です。

 今回つり上げを完了したアンテナは、国際的な大規模科学プロジェクト、スクエア・キロメートル・アレイ (SKA、集光面積1平方kmの電波望遠鏡)に使用されます。プロジェクトは約3000台のアンテナを立て、1平方キロの大きさの「地球の巨大な目」を構成する予定で、サッカー場140面の面積に相当します。

 同SKAは現在建設中のものでは最大の口径を持つ電波望遠鏡で、多くの国の協力と共同出資によって建設され、世界の約20カ国の100を超える大学や科学研究機関の天文学者、エンジニアが開発に参加しています。完成後は宇宙、銀河の起源や進化などの基本的な問題の解明に取り組むことになっています。

 国際的な大規模科学プロジェクトであるSKAプロジェクトは最終的に2030年までに完成する予定です。完成後のSKAは感度が現在最大のSKAより50倍向上するだけでなく、現在より1万倍速い速度で宇宙探査が可能になります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News