【5月15日 AFP】米国競馬のG1レース、第147回ケンタッキーダービー(147th Kentucky Derby)で優勝した後、禁止薬物に陽性反応を示していたメディーナスピリット(Medina Spirit)が、その後3回にわたる血液検査で陰性が確認されたとして、15日に行われるプリークネス・ステークス(146th Preakness Stakes)への出走が認められた。同レースの主催者が14日、明らかにした。

 プリークネス・ステークスを主催するメリーランド・ジョッキークラブ(Maryland Jockey Club)は、メディーナスピリットがレース後の検査で禁止ステロイドに陽性反応を示したことを受け、メリーランド州ボルティモア(Baltimore)のピムリコ競馬場(Pimlico Race Course)で行われる米クラシック3冠の2戦目を前に、追加の検査を要求していた。

 ボブ・バファート(Bob Baffert)厩舎(きゅうしゃ)では単勝2.8倍のオッズがついているメディーナスピリットのほか、コンサートツアー(Concert Tour)も3回の抜き打ち検査をパスした。

 近年、調教した優勝馬がドーピング問題に絡んでいるバファート氏は9日、使用が禁止されているステロイド抗炎症薬のベタメタゾン(betamethasone)がメディーナスピリットの体内に入った経緯は不明だと話していたが、その翌日には、同薬が含まれていた皮膚炎の治療薬を知らずに使い、同馬のケアを行ったと説明していた。(c)AFP