WADAが露の資格停止求める、陸上界のドーピングは国ぐるみと
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■五輪でも「隠蔽工作」か
WADAの独立委員会はまた、ロンドン五輪の女子800メートルで優勝したマリア・サビノワ(Mariya Savinova)など、ロシアの陸上選手5人を永久追放処分にするべきだと勧告している。この5選手に関しては、2012年ロンドン五輪でのドーピング違反について「隠蔽(いんぺい)工作」をしたとされている。
さらに、モスクワ(Moscow)にある反ドーピングの研究所に関しても、機関認定の剥奪と責任者の解任が必要であると強調した。
パウンド氏は記者に対し、ロシア陸上界にはびこるドーピング行為は国ぐるみだと述べ、当局の「黙認」なしには「起こり得なかった」とコメント。同国の陸上プログラムの腐敗は深刻であるとして、政府が「自発的」にリオ五輪から陸上選手を排除することを期待している。
パウンド氏は、ロシアが陸上選手を「破壊しかねない問題を是正する上で先頭に立つ」ことを望んでいると語った。また、汚れたロシア人選手がリオ五輪に出場することなどに手をこまねいているならば、国際オリンピック委員会(IOC)が介入することになると主張している。
IOCの元副会長でもあるパウンド氏は、IOCはドーピングから「守られるべき選手たち」を「売り渡すつもりはない」と述べた。
米国反ドーピング機関(USADA)のトラビス・タイガート(Travis Tygart)会長も、申し立てが真実であると立証された場合は、厳格な措置を講じることを求めている。
タイガート会長は声明で、「もしロシアが国ぐるみでドーピングという組織的な計画をしていたならば、彼らには世界の舞台で戦うことを許される権利はない」と述べた。(c)AFP/Ben SIMON