■パリと北京、どちらがひどい?

 パリでは大気汚染レベルを測定するため、当局が大気中にある粒子の大きさが10マイクロメートル未満の微小粒子状物質(PM10)の濃度を測定している。

 この微小粒子の安全基準は1立方メートル当たり80マイクログラム以下とされているが、パリでは23日にこの値が同40~55マイクログラム程度になると予想されていた。同市では、同50マイクログラム以上を警戒レベルとしている。

 2011年に世界保健機関(WHO)が発表した報告書によると、PM10の年間平均濃度でみた世界で最も大気汚染が深刻な都市はイランのアフワズ(Ahvaz)で、1立方メートル当たり372マイクログラムだった。同じ調査で中国・北京(Beijing)は同121マイクログラム、パリは同38マイクログラムだった。(c)AFP