【9月24日 AFP】23日開かれた中東和平4者協議(中東和平カルテット、Middle East Quartet)は、イスラエルのエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相とパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長の首脳会談、および11月にジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領が主催する予定の中東和平国際会議を、「強く支持する」との共同声明を発表した。

 協議には潘基文(パン・キムン、Ban Ki-Moon)国連(UN)事務総長、コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官、セルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)露外相、ハビエル・ソラナ(Javier Solana)EU共通外交・安全保障政策上級代表が出席。6月に中東和平特使に任命されたトニー・ブレア(Tony Blair)英前首相が、就任以来初の報告を行った。

 共同声明は、11月の会議は「実質的かつ真剣な」ものであるべきだと述べる一方、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が実効支配するガザ地区(Gaza Strip)の現状に懸念を表明。「緊急の人道援助が必要」として、イスラエルに対し中東和平ロードマップを受け入れ、ガザ地区の経済を逼迫(ひっぱく)させている国境封鎖を緩和するよう求めた。

 イスラエルが19日、ガザ地区を「敵地」と宣言したことには直接は触れなかった。(c)AFP