豪籍容疑者にグアンタナモで鎮静剤投与か - オーストラリア
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【シドニー/オーストラリア 19日 AFP】キューバのグアンタナモ(Guantanamo)基地に収容されているオーストラリア国籍のデビッド・ヒックス(David Hicks)容疑者が前月、査問委員会で新たな起訴を受ける直前、同基地内で鎮静剤を服用させられていたと、容疑者の軍弁護人が発表した。
ヒックス容疑者の弁護を担当しているMichael Mori少佐によると、特別軍事法廷への出廷前に胃の異常を訴えたヒックス容疑者は、米軍高官に与えられた薬剤を服用、その後、恐怖や混乱を感じる状態に陥ったという。
ABCラジオの取材に答えたMori少佐は、「服用後、基本的に鎮静作用が起こった。次に彼(ヒックス容疑者)が覚えていることは、監房から連れ出され、誰かが起訴内容について話していたということで、何が起こっているのかまったく理解できなかった。この状態が24時間続いた」と述べた。
米国防総省の広報担当官は、鎮静剤の投与の有無については究明中とし、ヒックス容疑者は「米軍による拘置中、常に人道的に扱われている」と述べた。
オーストラリアのフィリップ・ラドック(Philip Ruddock)法相は、一件に悪意があれば捜査対象となるだろうとしつつ、「疑問は追及されねばならないが、たぶん他意のない行為だろう」と見解を述べた。
写真は19日、国際人権擁護団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)が製作しシドニーで公開している、ヒックス容疑者の「独房のレプリカ」に座る学生。現在31歳の同容疑者は、2001年末にアフガニスタンで捕捉されて以降5年間、米軍グアンタナモ基地の収容所に拘束されている。(c)AFP/Anoek DE GROOT
ヒックス容疑者の弁護を担当しているMichael Mori少佐によると、特別軍事法廷への出廷前に胃の異常を訴えたヒックス容疑者は、米軍高官に与えられた薬剤を服用、その後、恐怖や混乱を感じる状態に陥ったという。
ABCラジオの取材に答えたMori少佐は、「服用後、基本的に鎮静作用が起こった。次に彼(ヒックス容疑者)が覚えていることは、監房から連れ出され、誰かが起訴内容について話していたということで、何が起こっているのかまったく理解できなかった。この状態が24時間続いた」と述べた。
米国防総省の広報担当官は、鎮静剤の投与の有無については究明中とし、ヒックス容疑者は「米軍による拘置中、常に人道的に扱われている」と述べた。
オーストラリアのフィリップ・ラドック(Philip Ruddock)法相は、一件に悪意があれば捜査対象となるだろうとしつつ、「疑問は追及されねばならないが、たぶん他意のない行為だろう」と見解を述べた。
写真は19日、国際人権擁護団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)が製作しシドニーで公開している、ヒックス容疑者の「独房のレプリカ」に座る学生。現在31歳の同容疑者は、2001年末にアフガニスタンで捕捉されて以降5年間、米軍グアンタナモ基地の収容所に拘束されている。(c)AFP/Anoek DE GROOT