海中で発見された水中ドローン、中国に信号送信 フィリピン軍発表
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【4月15日 AFP】フィリピン軍は15日、過去数年間に漁業関係者によって発見された水中ドローン5機について記者会見を開き、これらのドローンが「水中戦」に有用な情報を収集できる能力を持っていたと明らかにした。また、少なくとも1機が中国に信号を送信していたことを示す証拠があるとした。
これらの水中ドローンは、2022年から2024年にかけて、「国家の防衛と安全保障、さらに国際的な海上航行にとって戦略的に重要な地点」で発見されたという。
フィリピン海軍の報道官によれば、これらのドローンが収集した情報は「単なる航行目的を超える」ものであり、水中戦、脅威の探知、水中兵器の試験などに活用される可能性があると述べた。
会見ではドローンの出所は特定されなかったが、複数の機体に中国語の表示が確認されており、また少なくとも1機は中国本土との間で信号の送受信を行っていたという。
「5機のうち1機のSIMカードを対象に行われた技術的調査によると、最後の通信先は中国本土だった」と、南シナ海問題の報道担当も務めるフィリピン海軍のロイ・トリニダード少将は述べた。
中国大使館は、これまでのところコメントの要請に応じていない。(c)AFP