習氏のベトナム訪問、米を「出し抜く」ため トランプ氏
このニュースをシェア
【4月15日 AFP】東南アジア歴訪中の中国の習近平国家主席は15日、ベトナム・ハノイ訪問の最終日に同国建国の父ホー・チ・ミンが眠るホーチミン廟(びょう)に献花した。一方、ドナルド・トランプ米大統領は、習氏のベトナム訪問は米国を「だし抜く」ためとの考えを示した。
習氏はマレーシアとカンボジアも訪問する予定。各国指導者が米国からの関税攻勢に直面する中、中国としては、安定した貿易相手国としての立場を確立しようと努めている。
習氏は14日、ベトナムの最高指導者であるトー・ラム共産党書記長と会談。中国国営メディアによると、習氏は、中国・ベトナム両国は「一方的ないじめに対抗し、グローバルな自由貿易体制の安定を維持する」必要があると訴えた。
両国は、サプライチェーンや人工知能(AI)、共同海上哨戒活動、鉄道開発など45項目から成る協力協定に署名した。
その数時間後、トランプ氏はホワイトハウスで記者会見し、両国首脳の会談は米国に害を与えることを目的としていると主張した。
「中国を責めはしない。ベトナムについてもだ。きょうの会談は素晴らしいことだ」としながら、「まるで、どうやって米国を出し抜くか、その答えを見いだそうとしているようだ」と述べた。(c)AFP/Alice PHILIPSON