ウクライナ北東部攻撃、民間人標的をロシア否定 トランプ氏はゼレンスキー氏非難
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【4月15日 AFP】ウクライナ北東部スムイ市へのロシア軍のミサイル攻撃による死者はこれまでに35人に上り、現場付近では14日、市民が犠牲者を哀悼した。ロシア側は民間人を標的にしたことを否定。一方、ドナルド・トランプ米大統領は、紛争の責任の一端はウォロディミル・ゼレンスキー大統領にもあるとして、同氏への批判を改めて強めた。
13日に2発のミサイルによる攻撃を受けたスムイでは、破壊された大学の建物のがれきを掘り進める作業が続けられる中、付近では花を手向ける市民の姿が見られた。死者は少なくとも35人に上り、ここ数か月で最多となっている。当局によると、死者の中には11歳の少年と17歳の男性も含まれていた。
ロシアの攻撃をめぐり、国際社会からは非難の声が上がっている。
しかしロシア側は、狙ったのは軍司令官の会合だと主張し、ウクライナが民間人を「人間の盾」として利用していると非難した。
またトランプ氏は、「悲惨な出来事」であり、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領による「過ち」だと指摘する一方で、ゼレンスキー氏もやり玉に挙げた。
中米エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領との会談中、「数百万人の死者」を出した責任はゼレンスキー氏とプーチン氏、ジョー・バイデン前米大統領にあると主張。
「プーチン氏が1番目だが、バイデン氏も自分が何をしているのか全く分かっていなかったという点で2番目、そしてゼレンスキー氏だ」と述べた。
ゼレンスキー氏について、「ミサイル購入を常に画策していた」とし、「戦争を仕掛けるなら、勝算がなければならない」「自らの20倍の(戦力を持つ)相手に戦争を仕掛け、ミサイルを供与してもらうことを期待するなんてあり得ない」と批判した。(c)AFP/Barbara WOJAZER