北京市の複数部門が連携して綿毛を防除
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【4月16日 CGTN Japanese】最近、気温が上がるのに伴って、中国の北方ではポプラとシダレヤナギの綿毛が空一面に雪のように舞う時期に入りました。北京市園林緑化局はこのほど、今年初の綿毛予報を発表しました。北京では綿毛が最初に多く発生する時期は4月上旬で、主な地域は5番目の環状線である五環路より内側の市内です。それに次いでは4月下旬~5月上旬で、主要な地域は市内と郊外の平原区です。三番目に多く発生する時期は5月中旬で、主に郊外の山間部です。現在、北京はすでに「綿毛の多発期」に入っており、アレルギー症状を起こしやすい上、道ばたや街角などに積もった綿毛は火災を引き起こすリスクもあります。
ポプラとシダレヤナギはいずれも雌雄異株(雌花と雄花が別の株につく樹種)であり、綿毛が飛ぶのは雌株で、天候の影響で発生します。北京では日中平均気温が14度に達し、相対湿度が75%未満の場合、綿毛が飛び始めます。近年、北京市では毎年樹種を入れ替えて綿毛の発生を減らしています。
また、綿毛が飛ぶ時期には、北京市の複数の部門が連携して綿毛が住民に与える影響を軽減するために効率的な応急対策を講じています。環境保護部門では午前10時~午後2時の気温が高い時間帯に散水を強化して綿毛を湿らせ、朝には前日に積もった綿毛を取り除いています。
今年、北京市の園林部門は自然に分解する凝集剤を散布し、携帯式吸塵機による防除手段を取っています。凝集剤を水と混ぜて樹木の葉が茂る部分に直接スプレーすることで、綿毛に粘り気を与えることができる上、薬効はほぼ10~15日程度持続します。この凝集剤は無毒無害で環境に優しい高分子有機物であり、自然に分解し、コストが抑えられます。また、一部の作業員は携帯式の綿毛吸塵機を使って地面に積もった綿毛を吸い込み、網袋に集めて防除作業を続けています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News