【4月8日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は7日、同国と国境を接するロシアのベルゴロド州で自国軍が作戦を展開していることを初めて認めた。ロシア側は先月、同州への攻撃を報告していた。

ロシア・クルスク州と隣接するベルゴロド州は、ウクライナ軍による空爆が繰り返されている。ウクライナ軍は昨年、クルスク州に越境攻撃を仕掛けたが、ロシア軍は大部分の領土を奪還しており、ウクライナ軍は必死の反攻を続けている。

ゼレンスキー氏は定例会見で、オレクサンドル・シルスキー総司令官から「クルスク州およびベルゴロド州での自軍の展開」について報告を受けたと発表した。

「わが国は、敵の領土である国境地域で積極的な作戦を続けている。これは間違いなく正当化される行為だ。戦争は、戦争を招いた場所に戻さなければならない」と訴えた。

ゼレンスキー氏がベルゴロド州におけるウクライナ軍の存在に言及したのは初めて。同州はウクライナとの国境に位置し、約150万人の人口を抱えている。

ロシア軍は3月、ウクライナ軍による同州への地上攻撃について確認していた。(c)AFP