【4月8日 AFP】天皇、皇后両陛下は7日、戦後80年に当たって太平洋戦争末期の激戦地、東京都小笠原村の硫黄島を訪問し、戦没者を慰霊された。

1945年2~3月の硫黄島の戦いでは、日本側は地下に張り巡らされたトンネル網で戦ったが、2万1000人が死亡し、ほぼ全滅。米国側も6800人以上が戦死、1万9000人が負傷した。

NHKによると、両陛下は、旧日本軍の戦没者慰霊碑を訪ね、守備隊が最後の拠点として戦った壕の上に建てられた碑に花を手向け、水を掛けて拝礼。

その後、軍属として徴用されて戦死した島民82人の名前が刻まれている碑がある墓地公園と、日米両軍の犠牲者の碑がある「鎮魂の丘」に足を運び、慰霊した。

天皇、皇后の同島訪問は、1994年の上皇ご夫妻の訪問以来、31年ぶり。(c)AFP