【4月7日 Xinhua News】中国海南省陵水リー族自治県の新村港沖でブリの稚魚17万匹を積み込んだ日本の活魚運搬船「第六十一若宮丸」が3日午後1時(日本時間同2時)ごろ、沖縄の那覇に向け出航した。海南省で今年の海上輸送による稚魚輸出が始まった。

 

 海南島周辺の海域は水質が良好で、ブリの繁殖に非常に適しており、毎年3~6月が稚魚輸出の最盛期となる。近年は市場の需要増に伴い、同省で養殖稚魚を扱う企業も魚卵の生産や稚魚の育成、遺伝資源の導入などへの投資を強化し、輸出規模を拡大させている。

 

 同省三亜市の水産養殖・加工・販売企業、三亜添誉食品の翁育娟(おう・いくけん)総経理は「今年は日本向けに10隻を予定しており、出荷数は約20万匹、取引総額は500万ドル(1ドル=約147円)以上を見込む」と紹介。海南のブリ稚魚は、恵まれた自然環境により成長が早く、品質も高いことから、日本企業も高く評価しているとし、出入境検査や税関など迅速な手続きにより、時間とコストも節約できると語った。(c)Xinhua News/AFPBB News