マスク氏「欧米自由貿易圏」創設に期待
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【4月6日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領が世界を相手に高関税政策を推し進める中、最側近で億万長者のイーロン・マスク氏は5日、米国と欧州が自由貿易圏の創設で合意することに期待を表明した。
トランプ氏が今週初めに発表した広範な関税は世界的な株価下落の要因となり、同盟国を不安に陥れ、欧州連合(EU)などが対抗措置として関税を引き上げる可能性を高める結果となった。
EUは20%の関税に直面しており、欧州委員会のマロシュ・シェフチョビッチ委員(通商担当)は「冷静で慎重かつ段階的に、統一された方法」で報復すると誓った。
マスク氏はイタリア極右「同盟」の党大会に寄せたビデオメッセージで、「米国と欧州が非常に緊密なパートナーシップを築けることを望んでいる」「欧州と米国が理想的には関税ゼロの状況に移行し、実質的に欧州と北米の間に自由貿易圏を創設することで合意できることを期待する」と述べた。
マスク氏はビジネス目的で「欧州と北米間の人の移動の自由を増やす」ことを支持しているとし、これについてトランプ氏に助言したと語った。(c)AFP