イスラエルの救急車銃撃「戦争犯罪」の可能性 国連人権高等弁務官
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【4月4日 AFP】国連のボルカー・ターク人権高等弁務官は3日、パレスチナ自治区ガザ地区で救急車が銃撃され医療従事者や人道支援活動家15人が死亡したことは、「イスラエル軍による戦争犯罪」のさらなる懸念を引き起こしたと述べた。
ターク氏は国連安全保障理事会で「15人の医療従事者と人道支援活動家が最近殺害されたことに衝撃を受けている。これはイスラエル軍による戦争犯罪の懸念をさらに高める」と語った。
その上で、イスラエルが「テロリスト」への攻撃と主張している3月23日の事件について、「独立した、迅速かつ徹底的な調査」を求めた。
国連人道問題調整室(OCHA)はガザ南部ラファ近郊の「集団墓地」で、パレスチナ赤新月社の8人と国連の1人を含む15人の救助隊員と人道支援者の遺体が発見されたと発表した。
OCHAは1日、最初のチームが先月23日にイスラエル軍によって殺害され、他の緊急援助チームも行方不明の同僚を捜索中に数時間にわたって次々と攻撃を受けたと述べた。
イスラエル軍は「2025年3月23日の事件」を調査中だとしつつ、兵士たちは「テロリスト」に向けて発砲したと主張した。
イスラエルのダニー・ダノン国連大使は、民間人労働者を保護するために人道支援組織の「審査システム」を改善するよう求めた。
「なぜ9人のハマスのテロリストが真夜中に赤新月社の救急車に乗っていたのか?」「これらのテロリストの存在は全員の命を危険にさらす」と語った。(c)AFP