中国最高の二層吊り橋 獅子洋大橋の主塔が100メートル突破
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【4月6日 CGTN Japanese】中国南部にある広東省交通集団によれば2日午前5時、広東省で建設中の世界で高度最高の二重層吊り橋の獅子洋大橋は、主塔のT20段のコンクリート打ちが完了しました。主塔の高さは100メートルに達しました。
獅子洋大橋は主跨度2180メートルの単跨二層鋼桁梁吊り橋の構造を採用しており、完成時には二層吊り橋の主跨度、主塔の高さ、アンカーブロック基礎、主ケーブル規模、車線数の5点で世界をリードする存在になります。
この橋の主塔は鋼板とコンクリートを組み合わせた複合構造で、高さは最終的に110階建てビルに相当する342メートルに達します。主塔はそれぞれ下部から上部にかけて62の鋼製外殻部材と6本の鋼製横梁で構成されます。獅子洋大橋は世界初の2000メートル級二層吊り橋であり、二層合わせて上下16車線が設けられ、主塔は20万トンを超える巨大な荷重に耐える設計です。
獅子洋通路プロジェクトの主任技術者である張太科氏は、「鋼製外殻にコンクリートを充填する方式では、従来のコンクリート塔と比べて塔自体の重量を大幅に軽減でき、全体の構造安定性が向上します。この工法が二層吊り橋に適用されるのは世界でも初めての事例です」と技術上の特徴を説明しました。
獅子洋大橋は、珠江の東西両岸を結ぶ超大型多層複合海上道路プロジェクト獅子洋通路の中核施設です。獅子洋通路は全長約35キロメートルに及び、広州市南沙区大崗鎮と東莞市虎門鎮を直結します。完成後は広東・香港・マカオグレーターベイエリアの融合的発展を支える新たな大動脈として、地域の発展を促進する重要な役割を担います。(c)CGTN Japanese/AFPBB News