4月1日、ソウルにある憲法裁判所の旗が風に揺れている
4月1日、ソウルにある憲法裁判所の旗が風に揺れている

【04月03日 KOREA WAVE】韓国憲法裁判所は4月4日午前11時にユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾審判の決定を言い渡す。これに伴い、ソウル中心部は事実上の封鎖状態に入り、厳重な警備態勢が敷かれている。

警察は裁判所周辺への接近を制限し、半径100メートル以内を「真空状態」として規制区域を拡大する。宣告当日は地下鉄3号線・安国駅周辺に弾劾賛否の集会を分離する「緩衝地帯」を設け、全国で警察力を全動員する「甲号非常」が発令される。警察官の休暇も停止となる。

裁判所周辺では、ガソリンスタンド営業や工事の停止、周辺22棟の屋上閉鎖、銃器の搬出禁止などの措置も取られる。ソウル市教育庁は大統領公邸周辺の13校を臨時休校とし、附属幼稚園も一部休園となる。緊急保育は梨泰院小学校などで実施される。

企業も対応を迫られ、現代エンジニアリングは宣告日を在宅勤務とし、社員の安全を確保する。文化施設では景福宮や国立民俗博物館などが休館を決定し、銀行店舗も一時閉鎖を検討している。

地下鉄3号線・安国駅は一部出入り口が閉鎖され、当日は無停車通過となる。光化門や汝矣島などには市が1350人を投入して群衆管理にあたり、臨時医療所や移動通信基地局の増設も進められる。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News