「基準の157倍」中国・人気通販アプリの子ども服から有害物質…ソウル市が検出
発信地:韓国
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韓国・北朝鮮
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【04月02日 KOREA WAVE】
ソウル市提供(c)MONEYTODAY
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ソウル市は、中国のネット販売「アリエクスプレス(AliExpress)」「テム(TEMU)」「Shein(シーイン)」で販売されていた子ども向け製品41点を検査した結果、10点から国内基準を超える有害物質が検出、もしくは物理的安全性に不適合と判定されたと発表した。
検査対象は子ども向け衣類31点とサングラス、カバン、玩具など10点。調査では、有害化学物質と物理的な耐久性を確認した。女児用ジーンズのゴムボタンからは、基準の157.4倍のフタル酸エステル類「DEHP」が検出された。男児用ジーンズや女児用スカートからもホルムアルデヒドが基準を上回って見つかった。
DEHPは生殖機能に悪影響を与える恐れがあり、発がん性も指摘されている。ホルムアルデヒドも「シックハウス症候群」の原因物質で、呼吸器への刺激や頭痛などの症状を引き起こす可能性がある。
物理的な問題では、女児用スカートの紐が基準を超える長さで端処理も不十分だった。児童用ニットには禁止されている立体装飾が付属していた。幼児用ブラウスのブローチからは鉛やカドミウムが基準値を超えて検出され、鋭利なピンも危険とされた。
さらに自動車の玩具では、内部の軟質ケーブルから鉛が基準の57.7倍、フタル酸エステル類が157倍に達する量が検出された。
ソウル市は消費者に慎重な購入を呼びかけるとともに、販売プラットフォームに該当製品の販売中止を要請している。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News