米エコノミスト 中米間のAI運用理念の差に言及 「米国は技術独占 中国は技術共有」
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【3月31日 CGTN Japanese】中国海南省で開催中のボアオ・アジアフォーラム2025年年次総会で26日、経済学者で米コロンビア大学のジェフリー・サックス教授は、米国は人工知能(AI)に対して技術独占を採用しているが、中国は技術共有を促進しているとの見方を示しました。
サックス教授は、「米国ではAIは主に二つのグループが独占している。一つはシリコンバレーの大企業で、目下米国政府をも支配している。もう一つは、米中央情報局(CIA)などさまざまな安全保障機関だ。米国の理念は、安全保障問題で中国をリードしなければならないというもので、中国と協力するというものではない。米国の思考はゼロサムゲームであり、ウィンウィンではない。科学者らは、米国が(先進技術を)国連に持ち込み、世界的に共有すべきだと提案している。しかし、米国の政治家はそれを否定し、独占を維持しなければならないと言っている。そして今、中国は世界のオープンソースAIの拠点になりつつある。これは素晴らしいアイデアだ。ディープシーク(DeepSeek)製品そのものだけではなく、このオープンソースの理念は、世界に大きな変化をもたらすだろう。これは世界的に大きなブレークスルーだ。AIはマイクロソフトやMeta、あるいはOpen AIのような少数の大手の手に握られているだけではなく、すべての人が利用できるようになったからだ。もし米当局の職員がディープシークに『私たちはどうすれば良いのか』と尋ねたら、ディープシークも、私たちを追い越そうとするのではなく、『一緒に協力すべきだ』と答えるだろう。なぜならば、互恵ウィンウィンこそが正しい道だからだ」と語りました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News