ソウルの路上に巨大な陥没穴、バイク運転手が転落死
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【3月25日 AFP】韓国の首都ソウルで24日、交差点に突然、巨大な陥没穴が開き、バイクに乗っていた1人が死亡した。消防当局が25日に発表した。
24日午後6時30分頃、夕方のラッシュアワーだったソウル南東部の交差点に陥没穴が出現した。
地元議員がAFPに提供したドライブレコーダーの映像には、通行の激しい通りの中央に突然穴が開き、バイクが瞬時に飲み込まれる瞬間が映っていた。
また車1台が同じく穴に滑り落ちたが、なんとか跳ね返されて脱出する様子も映っていた。
消防当局は17時間をかけて、バイク運転手の大規模な捜索を実施。
救助隊員はウェットスーツを着用し、「手で掘りながら」救助犬と共に必死の捜索を続けたが、25日になって「行方不明となっていた30代の男性が、陥没穴の中心線から約50メートル離れた場所で心停止状態で発見された」と発表した。
男性の遺体は深さ約90センチの地点に埋もれ、ヘルメットとバイクブーツを着用したままで、外傷はなかったという。
車の運転手は軽傷を負った。
消防署によると、陥没穴は現在、幅約20メートル、深さ20メートルに達している。
近隣の一部の学校は25日、安全上の懸念から休校となった。
陥没の原因についてはこれから調査が行われるが、現場では地下鉄の延伸工事が行われていた。
陥没穴による事故は韓国ではまれ。毎年の報告数は平均200件未満で、日本で記録されている数よりもはるかに少ない。(c)AFP