字幕:携帯電話の校内使用禁止で学校に活気戻る ブラジル
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■前より明るく
6~16歳の生徒が通うマーティン・ルーサー・キング牧師学校のフェルナンダ・ヘイター副校長(46)によると、携帯の使用禁止前は、授業を続けるのがほぼ不可能な状態だったという。
「最初は抵抗もあった。今でも、学校に入るときに携帯電話を隠す生徒もいる」
同副校長は以前の休み時間の光景について、携帯に没頭する子どもたちが「孤島」のように点々としていたと説明した。
「(お互いに)交流せず、ほとんど遊ばず、会話も少なかった。でも、今では遊んでいて、学校が変わった。以前よりもずっと明るく、活気がある」
ブラジルの新法では、学校での携帯電話の使用は教育目的、緊急時、および医療上の理由に限り例外的に認められている。
この法律について、教育とテクノロジーの専門家ファビオ・カンポス氏は、その必要性を認めつつも、生徒にはテクノロジーを責任を持って使う方法を教えるべきだとAFPに語った。
「ブラジルは格差の大きい国だ。多くの生徒にとって、テクノロジーにアクセスできるのは学校だけ。この法律によって、学校がテクノロジーから遠ざかってしまうのであれば、それは失敗と言わざるを得ない」
一方、リオのフェヘイリーニャ教育長は、家庭でも親が子どもに対し、携帯電話の使用をもっと制限する必要があると述べる。
マーティン・ルーサー・キング牧師学校に通うペドロ・エンリケ君(11)は、今でも毎日スマートフォンを学校に持参し、家でも多用しているという。
今の状況については「休み時間には使いたくなる」と話し、「でも、一日の終わりにはまた携帯電話を使えるから、楽しみ」と続けた。
映像は2月に撮影。(c)AFP