【3月24日 AFP】ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ大統領(79)が、24日から日本を国賓訪問する。4日間の日程で、約100人の経済代表団が同行する。

ルラ大統領は、25日に天皇皇后両陛下との会見や宮中晩さん会、26日に石破茂首相との首脳会談を予定している。

首脳会談では、トランプ米政権が関税強化を打ち出す中、自由貿易の重要性を再確認するほか、11月にブラジル・アマゾンで開催される国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP30)を前に、バイオ燃料の共同開発についても協議する見込みだ。

出発前のルラ大統領はメディアに対し、トランプ政権の関税政策について「自由貿易を語っていた人々が、今や保護主義を実践している」「この保護主義は馬鹿げている」と批判した。

会談ではさらに、首脳同士の定期的な訪問や、安全保障その他の問題に関する戦略的対話の確立について合意する可能性が高いと日本のメディアは報じている。

また「ルールに基づく国際秩序」の重要性も議題となりそうだ。これは、中国の外交政策を暗に批判するためにしばしば使われる表現となっている。(c)AFP