イスラエル、レバノンに追加空爆 ロケット攻撃受け
このニュースをシェア
【3月23日 AFP】イスラエルは22日、隣国レバノンからのロケット攻撃に応じて、武装組織ヒズボラを標的に新たな攻撃を開始した。ヒズボラはロケット弾の発射を否定している。
イスラエル国防省は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相とイスラエル・カッツ国防相が「レバノン国内のヒズボラの標的数十か所に対する攻撃の第2弾」を命じたと発表した。ここにきて、イスラエル・レバノン両政府による昨年11月27日の停戦以来、双方間の緊張は最も高まっている。
同省は今回の攻撃について「イスラエルに向けたロケット弾攻撃への報復であり、けさ行われた(南レバノンに対する)最初の一連の攻撃の続き」だと説明した。
レバノンの国営通信社はこの日、イスラエルの攻撃により南部トゥーリンで少女1人を含む5人が死亡したと報じた。
同通信社はその後、南・東部に対するイスラエルの第2弾の攻撃により、南部ティール市で3人が死亡し、複数の負傷者が出たと伝えた。
ティール市当局はAFPに、住宅街のアパートが標的となり、2人が死亡、2人が負傷したと述べた。
ティールは主要な沿岸都市で、停戦以来初めてイスラエルの攻撃の標的になった。
治安筋はAFPに対し、ティールへの攻撃でヒズボラの幹部が標的にされたが、同幹部が死亡したかは確認されていないと語った。
イスラエル軍はこの日、レバノンからイスラエル北部に向けてロケット弾6発が発射され、そのうち3発が迎撃されたと発表した。
ヒズボラはこの攻撃への関与を否定し、イスラエルの主張について「レバノンへの攻撃を続けるための口実」だと非難した。
ヒズボラは「レバノンに対するこの危険なシオニストのエスカレーションに対処するためにレバノン国家と共に立つ」としている。
ヒズボラは長年、イスラエルと国境を接するレバノンの一部を支配してきたが、他のレバノンやパレスチナのグループも越境攻撃を行っている。
イスラエルの国防当局者は、誰が発射したかに関わらず、レバノンからイスラエルに向けたすべての攻撃に対してレバノン政府に責任があるとしている。(c)AFP/Joana Saba with Cyril Julien in Jerusalem