21日午後、国会に提出された大統領権限代行のチェ・サンモク(崔相穆)経済副首相兼企画財政相の弾劾訴追案(c)NEWSIS
21日午後、国会に提出された大統領権限代行のチェ・サンモク(崔相穆)経済副首相兼企画財政相の弾劾訴追案(c)NEWSIS

【03月21日 KOREA WAVE】韓国の「共に民主党」「祖国革新党」など野党5党は21日、大統領権限代行のチェ・サンモク(崔相穆)経済副首相兼企画財政相に対する弾劾訴追案を発議した。ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権発足後、民主党が弾劾訴追案を発議したのは30件目。

議案を提出した民主党のキム・ヨンミン院内首席副代表は「チェ・サンモク氏は先月27日、憲法裁判所が『マ・ウニョク裁判官を任命しないのは違憲であり、国会の権限を侵害した』という全員一致の判決を下したにもかかわらず、いまだ従っていない」と批判したうえ「憲法裁判所法によれば、権限争訟審判が認容された場合、その趣旨に従って具体的に処分しなければならないとされている。この法律さえも無視している」と述べた。

マ・ウニョク氏の任命以外にも弾劾事由として▽12・3非常戒厳による内乱共犯行為▽マ・ヨンジュ最高裁判事候補者の未任命▽常設特別検察官候補推薦要請手続きの未履行――の三つを挙げている。

共に民主党内にも“連続弾劾”への世論の反発を懸念する意見があり、これまでチェ・サンモク氏の弾劾については慎重に検討してきた。また、24日にハン・ドクス(韓悳洙)首相の弾劾が「棄却」され、職務に復帰する場合、チェ・サンモク氏の弾劾は実益がないという意見もあった。しかし、弾劾推進の可否を一任された指導部が、最終的に弾劾訴追を決定したものとみられる。

ただし、ウ・ウォンシク(禹元植)国会議長が弾劾訴追案処理のための本会議開催日程に同意するかは不透明だ。国会法では弾劾訴追が発議された場合、議長は発議後最初に開かれる本会議に報告することになっている。弾劾案は本会議で報告された後、24時間以降72時間以内に無記名投票を経て処理されなければならない。もしウ・ウォンシク氏がそのタイムテーブル通りに本会議を開かない場合、弾劾案は廃案となる。

キム・ヨンミン氏はチェ・サンモク氏弾劾訴追案の採決時期について「27日の国会本会議が予定されている。これより前倒しして採決する可能性も開いて推進する。(具体的な)採決に関しては国会議長室と協議する」とした。一方で、ハン首相の弾劾審判が予定されている24日以前の弾劾案報告・採決の可能性については「物理的に難しい」と述べた。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News