【3月21日 AFP】米プロバスケットボール（NBA）で歴代最多18回の優勝を誇る名門ボストン・セルティックスが、北米プロスポーツ史上最高額となる61億ドル（約9060億円）で売却されることになったと、地元紙ボストン・グローブが20日に報じた。

リーグ情報筋の話として伝えられたところによると、昨季王者セルティックスのオーナーグループは、カリフォルニア州に拠点を置く投資ファンド「シンフォニー・テクノロジー・グループ」のマネジングディレクター兼共同創設者ウィリアム・チザム氏にチームを売却することで合意した。チザム氏はマサチューセッツ州出身で、長年のセルティックスファンだという。

北米プロスポーツチーム買収におけるこれまでの最高額は、2023年にナショナル・フットボール・リーグ（NFL）のワシントン・コマンダーズに支払われた60億5000万ドル（約8990億円）だった。

チーム売却には、今後NBA理事会の承認が必要となる。

新しいオーナーグループには、セルティックスの現共同オーナーであるロバート・ヘイル氏のほか、不動産会社リレーテッド・カンパニーズのブルース・ビール・ジュニア氏、そして世界的な投資会社シックス・ストリートも含まれているとされている。

他の売却先としては、セルティックスの共同オーナーを務めるスティーブン・パリューカ氏を筆頭に、大リーグ（MLB)のフィラデルフィア・フィリーズの共同オーナーであるスタンレー・ミドルマン氏、そしてフリードキン・グループの三つが候補に挙がっていたとされている。

セルティックスは2002年、グロースベック家とパリューカ氏が3億6000万ドル（約535億円）で買収した。(c)AFP