【3月17日 AFP】静岡県議会は17日、富士山の登山客から1人4000円の通行料を徴収する条例案を可決した。静岡県内には富士山の登山道が3ルートあり、昨年すでに通行料の徴収を開始した山梨県側と合わせ、今年から富士山の主要な4登山ルートすべてが有料となる。

一方、昨年から「吉田ルート」で1人2000円の通行料を課している山梨県は、今年7~9月の登山シーズンに通行料を4000円に引き上げる。また、吉田ルートでは入山者数の上限を設け、オンライン予約制度を導入した。

環境省によると、新たな規制の影響もあり、昨年の富士山の登山者数は前年の22万1322人から20万4316人に減少した。

登山者数は新型コロナウイルス流行前の水準を下回ったままだが、静岡県の担当者はAFPに対し、「20万人の登山者は依然として多い」と述べ、わずか2か月余りでこれほど多くの人が訪れる山は他になく、安全確保のために規制が必要だと語った。(c)AFP