ロシアの戦死者数は9万5000人超と報道、大統領府はコメントせず
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【2月26日 AFP】ロシアの独立系メディア「メディアゾナ」と英BBCロシア語サービスがオープンアクセスのデータに基づき実施した共同調査で、ウクライナ侵攻で戦死したロシア兵9万5000人以上の詳細を公表したことについて、ロシア大統領府(クレムリン)は25日、コメントを避けた。
メディアゾナは侵攻開始から3年となる24日、ソーシャルメディアやニュース報道、死亡記事などさまざまな情報源から得た兵士の死亡に関する報告と画像を組み合わせたインフォグラフィックを公開した。
インフォグラフィックは戦死者の写真が、ロシアの芸術家ワシリー・べレシチャーギンが1871年に制作した「戦争の結末」と呼ばれる頭蓋骨が山積みになった絵画を形成する形で提示された。
各エントリーには、兵士の年齢、死亡日、地域、部隊、場合によっては写真などのアクセス可能な情報が含まれている。
メディアゾナのリストによれば、ロシアの戦死者数は現在9万5300人となっている。メディアゾナとBBCはウクライナ侵攻開始以来、ロシアの戦死者数を更新している。
クレムリンのドミトリー・ぺスコフ報道官は25日、この報道について承知していないとし、戦死者数については肯定も否定もしなかった。
ぺスコフ氏は「真偽は不明だ」として、戦死者数に関する情報は国防省の「専権事項」だと説明した。
ロシアがウクライナ侵攻の戦死者数を公表することはめったにない。
ロシア国防省は2022年9月、戦死者数は5937人だと発表した。
2024年末、当時のロイド・オースティン米国防長官は、ロシア兵70万人以上が死傷したと述べた。(c)AFP