城東区庁提供(c)MONEYTODAY
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【02月25日 KOREA WAVE】ソウル市城東区は24日、地下鉄2号線の聖水(ソンス)駅の昨年の乗降客数が3000万人を突破したと発表した。城東区庁はソウル交通公社の「ソウル地下鉄1~8号線輸送統計」を引用し、2014年には乗降客数約1854万人で58位にとどまっていた聖水駅が、昨年は約3222万人を記録し、13位まで順位を上げたと説明した。

城東区によると、2014年と比較した昨年の利用者数増加率では、聖水駅が6位、隣接するトゥクソム駅が9位となり、聖水洞内の2つの駅がいずれも上位10位にランクインした。

聖水洞の発展は、城東区が主導した官民連携による都市再生事業と企業誘致戦略の成果だ。2014年、聖水洞一帯は再開発区域の指定を解除され、代わりに都市再生地域として指定された。かつての工業地帯としての歴史を反映し、赤レンガ建築を活用した都市再生事業を展開。新築や増改築時には各種インセンティブを提供し、現在では130棟の赤レンガ建築が立ち並ぶエリアとなった。

この地域には、米国発のカフェブランド「ブルーボトル」やスウェーデンの家具大手「イケア」、米国のアウトドアブランド「パタゴニア」、米国のファッションブランド「キス(KITH)」など、グローバル企業が次々と進出している。

また、2014年からは知識産業センターに対し、取得税や固定資産税の減免といった税制優遇措置を実施。建築許可申請などの行政手続きを迅速化する「ワンストップ処理システム」を導入し、審査期間を従来の1カ月から最短5日へと短縮した。さらに2017年には全国で初めてソーシャルベンチャー育成政策を導入し、2021年には「聖水IT産業流通開発振興地区」に指定することで、企業にとって魅力的な環境整備を進めた。

これらの取り組みにより、聖水洞内の企業数は2013年の1万社から昨年には1万9200社へとほぼ2倍に増加。企業従業員数も7万人から12万4923人へと1.8倍に拡大した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News