ウクライナがNATO加盟なら大統領辞任の用意 ゼレンスキー氏
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【2月24日 AFP】ロシアによるウクライナ侵攻開始から24日で3年となるのを前に、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は23日、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に加盟できるなら辞任の用意があると述べた。また、米ロ首脳会談が行われる前に、ドナルド・トランプ大統領と会談したいとの意向を示した。
ゼレンスキー氏は、ロシアとの和平合意の一環としてウクライナのNATO加盟を求めてきたが、米国主導のNATOは消極的な姿勢を貫いている。
ゼレンスキー氏は首都キーウで記者会見し、「ウクライナに平和が訪れるなら、私が職を辞す必要が本当にあるのなら、私にはその用意ができている」と表明。「NATO加盟と(辞任を)引き換えることができる」と語った。
米ロ高官協議が先週行われて以来、ゼレンスキー氏とトランプ氏は舌戦を繰り広げている。トランプ氏は最近、ゼレンスキー氏を「独裁者」と呼び、ウクライナが「戦争を始めた」と虚偽の主張をした。独立世論調査の結果を無視し、ウクライナ国内でゼレンスキー氏は不人気だとも主張している。
ゼレンスキー氏はトランプ氏の発言について、「腹を立てていない」とし、戒厳令が解除され次第、選挙で民意を問う準備ができていると説明した。
ゼレンスキー氏は「互いへの理解をトランプ氏に強く望んでいる」とし、米大統領からの「安全の保証」が「極めて必要だ」と語った。また、トランプ氏に対し、プーチン氏との会談前に自身と会うよう求めた。
ウクライナの鉱物資源への優先アクセス権を米国に与える取引に関しては、「進展」があったとした。(c)AFP