娘の目の前で女性刺殺、「名誉殺人」で兄ら4人に禁錮25年 オランダ
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【2月22日 AFP】オランダで28歳の女性が3歳の娘の目の前で白昼堂々と刺殺された事件で、裁判所は20日、「名誉殺人」を実行したとして被害者の兄ら親族の男4人に禁錮25年の判決を言い渡した。
女性は2023年9月、東部アペルドールンを娘と一緒に歩いていたところを兄に襲われ、28回刺された。
裁判所は判決で「人間の命がこれ以上残酷な終わり方をするのは想像し難い。娘は、母親が非常に残酷な方法で殺されるのを目の当たりにした」と指摘した。
被害者の兄、ぺシャン・A被告(36)の他に、別の兄と2人のいとこも殺人に関与したとして刑を言い渡された。
裁判所によれば、音声やチャットでのやりとりから、男たちが被害女性について、「家族の名誉を汚した」ために「死ななければならない」と判断していたことが判明した。
被害女性は離婚後、ハーグに移って両親と同居するよう家族に求められていたが、娘と共にアペルドールンに残ることを選び、新たな交際を始めていた。
判決は「これを受け、4人の男は協力して処刑計画を実行する準備を進め、他の家族を計画から意図的に遠ざけた」としている。
ぺシャン・A被告は判決言い渡し後、裁判所から逃走を図ったが、警察に拘束された。
裁判所また、男4人に対し、被害者の娘に7万ユーロ(約1100万円)を支払うよう命じた。(c)AFP